2011 Fiscal Year Annual Research Report
患者中心医療を促す医師・医学生のEmotional Intelligence分析
Project/Area Number |
21590550
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石井 誠一 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60221066)
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Keywords | 医学教育 / emotional intelligence / 患者中心医療 / 情意的領域 / プロフェッショナリズム |
Research Abstract |
本研究は医学科学生を対象として、Emotional Intelligence(EI)という概念に基づき、情意的領域の能力を分析することを目的とした。新たな研究目的として、医学教育において重視されている医師のプロフェッショナリズム関する国際比較調査をH22年度に企画し、H23年度に実施した。 H23年度の成果は以下の通りである。 (1)医師のプロフェッショナリズムに関する国際共同調査研究として、医学科新入生を対象とする意識調査を企画し、東北大学医学科新入生を対象にH23年4月に調査を実施した(回答数約120)。本調査に当たり施設内の倫理委員会に研究の承認を得た。個人情報を削除した後、文書を英訳した。H23年末までに東北大学、ドイツの3大学、スイスの1大学、米国の1大学の医学科新入生から回答を得た。Dr.Fabryを訪問して打合せを行い、共同で比較分析を行った。 (2)EI分析として、H22年に引き続き、H23年9月に医学科1年生を対象にEQSというEI分析シートを用いた調査を行った。また、卒後1年目の初期研修医を対象に同様の調査を実施した(回答数約15)。調査は自由参加で回答は匿名とした(回答数約120)。2年分のデータを電子入力し、分析に供した。 (3)医学科1年次の早期医療体験実習において、H22年に引き続き、医師を志す理由についてグループ討論を行った。各学生が医師を志す理由を30ずつ書き出し、相互にコメントを加えた。記載は匿名とした。この記述用紙のうち当該学生の同意を得たもののみ回収した。2年間でのべ6,000以上の手書き文(約10万字)が得られ、これをタイプして電子情報化した。テキスト・マイニング法で分析した。
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