2009 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー移行型蛍光プローブによる生存がん幹細胞分離法の診断と治療指標への有用性
Project/Area Number |
21590622
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
竹下 明裕 Hamamatsu University School of Medicine, 医学部, 准教授 (00242769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 一功 浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (80252170)
竹下 香 (新庄 香) 浜松医科大学, 保健管理センター, 特任助教 (30397393)
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Keywords | 肝細胞 / FRET法 / KRAS / mRNA / cell sorter |
Research Abstract |
これまでの実験で得られた至適donor probeとacceptor probeに、アビジン蛋白を結合させ、導入される色素probeの分子量の設定を試みた。Preliminaryな結果として、高分子化蛍光probeの有用性が示唆された。蛍光物質結合低分子物質は核内まで到達してしまった。核内に集積せず、胞体に局在する至適donor probeとacceptor probeの設定が必要とされる。次にQUAL-FRET法を利用したprobeの設定を行った。KRAS mRNAに対し作製されたprobeの特異性を確認する。培養細胞にdonorおよびacceptor probeとincubateし、キメラRNA陽性細胞でFRET蛍光が上昇することをスペクトロメーター等により解析した。Bcr-ablに関しては、発現が多いとされる細胞においても、蛍光が増強せず、プローブの設定と蛍光感度を再点検することとした。 QUAL-FRET法を利用した癌細胞分離方法の確認特異的蛍光probeの癌細胞(初期実験モデルとしての白血病細胞)への導入とgatingとsortingによる分離効率の調整、そして生細胞率の向上をねらった。これまでの検討では生細胞率と導入効率は逆相関があり、導入効率70%以上を得ながら、本テーマを遂行したい。接着性のある細胞、リンパ球や増殖が顕著な培養細胞ではprobeの導入効率の悪い傾向があり、効率を高めるために生存率が低下することが判明した。neuramidaseやlow Ph等を用いて技術的な向上をはかっていく必要がある。
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