2010 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー移行型蛍光プローブによる生存がん幹細胞分離法の診断と治療指標への有用性
Project/Area Number |
21590622
|
Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
竹下 明裕 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (00242769)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 一功 浜松医科大学, 医学部附属病院, 教授 (80252170)
|
Keywords | mRNA / 癌細胞 / 白血病細胞 / bcr-abl / Kras |
Research Abstract |
donor probeとacceptor probeに、アビジン蛋白を結合させ、導入される色素probeの分子量の設定をしたところ、高分子化蛍光probeを使用した場合は核内に蛍光は認められなかったが、蛍光物質結合低分子物質核内まで到達してしまった。核内に集積せず、胞体に局在する至適donor probeとacceptor probeの設定が必要とされる。培養細胞にdonorおよびacceptor probeとincubateし、キメラRNA陽性細胞でFRET蛍光が上昇することをスペクトロメーター等により解析した。Bcr-ablに関しては、その発現が多いとされる細胞においても、蛍光が増強しなかったため、プローブの設定と蛍光感度を再点検したが、問題点(解決点)は見出せなかった。1細胞あたりの発現量が多い、KRAS mRNAに対し作製されたprobeの特異性を確認した。 QUAL-FRET法を利用した癌細胞分離方法の確認特異的蛍光probeの癌細胞(初期実験モデルとしての白血病細胞)への導入とgatingとsortingによる分離効率の調整、そして生細胞率の向上をねらった。 これまでの検討では生細胞率と導入効率は逆相関があり、KRAS mRNAでも確認した。細胞の種類によってはprobe導入により生存率が低下することが判明したが、技術的な向上をはかっていく必要がある。
|