2011 Fiscal Year Annual Research Report
320列領域検出器型CTを用いた閉塞性肺疾患への抗炎症薬の効果
Project/Area Number |
21590966
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小谷 義一 神戸大学, 医学研究科, 講師 (90403287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 善博 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (20291453)
船田 泰弘 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (60437465)
小林 和幸 神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (50403275)
大野 良治 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (30324924)
竹中 大祐 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (60258233)
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Keywords | Area-detector CT / COPD / モストグラフ |
Research Abstract |
データ集積を重ね、40名のデータを得た。この内、COPD患者27名のデータ解析を行い、スパイロメーターとモストグラフより得られた呼吸機能指標とArea-detector CT(ADCT)より得られた画像の計測値の比較検討を行った。オシレーション法を用いて呼吸インピーダンスの変化を測定し、周波数依存性を示す指標としてR5-R20、呼吸周期依存性を示す指標としてR5subを設定し、肺機能検査、胸部CT検査について比較検討した。CTにてlow attenuation area%が高値(LAA>20%)の患者13人について、周波数依存性または呼吸周期依存性が見られる群と見られない群に分け、比較検討したところ、R5-R20とR5subは、V25, V50, MMF、%LAAと有意な相関を示した。また、R5-R20は気道壁厚/外径(T/D)比とも有意な相関を示した。 %LAAが高値であった13人のうち、周波数依存性または呼吸周期依存性が見られたのは9人であった。どちらも見られなかった群との比較では、T/D比(3次分枝)にて、有意な差が見られた(p=0.042)。オシレーション法における周波数依存性、呼吸周期依存性は、末梢気道病変の存在を示唆する重要な因子であることが示唆された、気管支喘息患者のデータについても評価していく予定である。
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Research Products
(1 results)