2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591062
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
角田 隆俊 東海大学, 医学部, 准教授 (50276854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 礼佳 東海大学, 医学部, 講師 (10372947)
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Keywords | 慢性腎不全 / 腹膜透析 / AGE / カルボニルストレス / ピリドキサミン |
Research Abstract |
これまでの検討で(1)腹膜の劣化(2)線維化(3)機能低下に、AGEが関わる(4)pyridoxamineで消去できること(5)初期病変の一つとしての肝表面の変化が明らかとなった。1.平成21年度作成のGroup Group1:(Sham+3.85% glucose PD+MG7.5mmol/L) Group2:(Sham+3.85% glucose PD+MG15.0mmol/L) Group3:(5/6Nephrectomy+3.85% glucose PD+MG7.5mmol/L) Group4:(5/6Nephrectomy+3.85% glucose PD+MG15mmol/L) を、再作成した。平成22年度Group4は、完全なEPS発症モデルであることを確認した。本モデルは腎不全患者の生体内では糖・脂質に由来する反応性カルボニル化合物が蓄積し、細胞・組織蛋白の修飾が著しく亢進している事実"カルボニルストレス"という概念そして、透析合併症の発症機序としてこのカルボニル修飾に伴う種々の生理活性がこれら合併症の発症および進展に関与している可能性、さらに、カルボニルストレスが腎不全で亢進する機序として、酸化ストレスのみならず非酸化的機構、特にカルボニル消去系の重要性に基づいて作成した自然発症的なモデルである。また、その初期段階の変化が、肝表面に生じることも確認でき、これを23年度の追加研究として取り上げてある。また、直接の実験結果ではないが本研究に案を得て施行した臨床研究をまとめた。
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Research Products
(1 results)