2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591199
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
勝見 章 Nagoya University, 大学院・医学系研究科, 特任講師 (80378025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
貝淵 弘三 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00169377)
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Keywords | Rho family / 急性白血病 / GAP / GEF / 抗接着治療 |
Research Abstract |
急性骨髄性白血病(AML)患者の75%程度は一時的に寛解を得るが、高率に再発するため長期無病生存率は20-30%と低い。造血幹細胞の生存には血管周囲細胞、骨芽細胞を中心とした骨髄ニッチへの接着が必須であることが報告されている。我々の検討では白血病細胞は骨髄ニッチに接着することにより化学療法抵抗性を獲得していることが示唆されている。また我々は多変量解析により低分子量GTP結合蛋白RhoH低発現はAMLの全生存率と無病生存率において独立した予後不良因子であることを明らかにした。RhoHがRac活性のインヒビターであること、Racは悪性腫瘍で活性化していることを考え合わせると,Rac活性が高いことが腫瘍残存に影響する可能性がある。我々はアフィニティクロマトグラフィーによりインテグリンβtailに結合する構造蛋白TalinにRac GEFが結合することを確認した。このことからRac GEFがインテグリンシグナル直下にあり、細胞接着→生存シグナルへの変換に重要な役割を果たしている可能性が強く示唆された。さらに詳細なアフィニティークロマトグラフィーによりTalin-Rac GEF間の結合部位をアミノ酸レベルで同定した。 一方RhoHがRacを不活性化するメカニズムについては詳細不明である。今回我々はGST-RhoHをbaitとして、血小板細胞質画分からアフィニティクロマトグラフィーを行い、LC/MS/MSを用いてRhoHエフェクターの同定を試みた。その結果RhoHの新規エフェクター候補の一つとしてRacGAPを同定した。RacGAPは活性型RhoHに特異的に結合し、細胞内のRacを不活性化した。RhoHはRacGAPのGAPドメインに結合する事が明らかになった。
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