2011 Fiscal Year Annual Research Report
実験的肺高血圧の発症におけるIL6-Th17/Treg系の役割
Project/Area Number |
21591385
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
三谷 義英 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60273380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊本 忠史 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50362348)
丸山 一男 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20181828)
新保 秀人 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70179076)
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Keywords | 肺高血圧 / IL-6 / IL-17 / Treg |
Research Abstract |
(1)野生型マウスを用いて慢性低酸素モデルを作成し検討し、抗IL-6受容体抗体投与による肺高血圧、組織変化を検討した。抗IL-6受容体抗体の投与により、右室収縮期圧、右室/左室重量比、肺血管病変指数の改善傾向を認めたが、統計的に有為ではなかった。そこで、Sugen/低酸素マウスモデルを作成し検討したが、低酸素群に比べて重症な肺血管病変は作成できなかった。そこで、BMPR2欠損マウスを用いて同様に行ったが、やはり低酸素モデルに比べて、より重度の病変が得られなかった。 (2)IL17欠損マウスで肺高血圧が抑制されるかを、慢性低酸素暴露モデルを用いて検討た。IL-17欠損モデルの低酸素暴露マウスにおいて、右室収縮期圧、右室/左室重量比、肺血管病変の改善傾向を認めたが、統計的に有意でなかった。 (3)そこで、新規肺高血圧ラットモデル(Sugen/低酸素刺激)を作成し、炎症反応、マトリックスレモデリングを検討した。本モデルにおいて、ヒト肺高血圧類似の内膜病変、叢状病変が形成され、血管周囲の有意な炎症細胞浸潤を新たに認めた。IL-6,IL-17系のシグナルの変化を認め、論文作成を予定している。
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Research Products
(8 results)