2011 Fiscal Year Annual Research Report
毛包特異的癌抑制遺伝子ノックアウトマウスの作製:癌幹細胞の制御を目指して
Project/Area Number |
21591435
|
Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
村上 信司 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (50175626)
|
Keywords | PTEN / コンディショナルノックアウト / ケラチン15 / Cre-loxP / 扁平上皮癌 / 癌抑制遺伝子 / 癌幹細胞 / マウス |
Research Abstract |
本研究課題では、毛包特異的PTENコンディショナル・ノックアウトマウスK15-CrePGR/PTEN^<-/->を作製し、その表現型の解析を行うことを目的とした。すなわちマウス・毛包のバルジ細胞に由来する皮膚悪性腫瘍を誘導し、皮膚癌幹細胞のモデルとして確立することを目指した。 K15-CrePGR(FVB/N)の作製:K15-CrePGRのbackgroundはC57BL/6SJLである。このため本研究課題においてはbackgroundをそろえるため、あらかじめFVB/Nと交配しK15-CrePGR(FVB/N)トランスジェニックマウスを作製した。 Cre-loxPシステムによる毛包特異的PTENコンディショナル・ノックアウトマウス(K15-CrePGR/PTEN^<-/->,FVB/N background)の作製:Cre-loxPシステムを用いてケラチン15(k15)プロモーターによるバルジ特異的PTENコンディショナル・ノックアウトマウスを作製した。まずloxP-flanked PTENマウスをFVB/Nと交配しFVB/N backgroundとした。さらに上記のK15-CrePGRセウスを交配しK15-PTENコンディショナル・ノックアウトマウス(FVB/N background)を作製した。 Creリコンビナーゼ発現誘導:K15-CrePGRトランスジェニックマウスは、プロゲステロン拮抗阻害剤RU486を皮膚に塗布することによりCreリコンビナーゼを誘導することが可能である。 発癌誘導と観察:短期間(5日間)ある硫は長期にRU486を塗布したマウスとコントロールマウスと比較して皮膚癌の発生に差があるか観察しているが現在のところ明らかな差は認めていない。
|