2009 Fiscal Year Annual Research Report
統合失調症患者におけるニューレグリン1機能の多角的解析
Project/Area Number |
21591491
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
岸本 年史 Nara Medical University, 医学部, 教授 (60201456)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
法山 良信 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20305725)
木内 邦明 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20398449)
田岡 俊昭 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30305734)
坪井 明夫 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20163868)
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Keywords | ニューレグリン / 統合失調症 / 末梢神経伝道速度 / 拡散テンソル画像 / iPS細胞 |
Research Abstract |
奈良県立医科大学精神科及び奈良県内の精神科に入院中、通院中の統合失調症患者(DSM-IV-TRによる)300名及びボランティアの健常者60名の病歴、経歴を調査し、各々の唾液を採取して、海外共同研究者Corfas (Harvard Medical School, Children's Hospital)に送付する。CorfasがNeuregulin1のハプロタイプを解析する。その結果から、Neuregulin1 (Icelandic Haplotype : HapICE)を有する統合失調症患者、有さない統合失調症患者、有さない健常者を抽出して3群に割り付ける。次にそれぞれの腓腹神経の伝道速度の測定、拡散テンソル画像の撮影、嗅覚の測定、採取した皮膚からiPS細胞を作製し神経細胞、オリゴデンドロサイトに分化させその様態、機能を解析する。これらにより統合失調症においてNeuregulin1-ErbBシグナルがどのような働きをしているのかを多角的に検討していくことを目的としている。現在、統合失調症患者、対照健常者の唾液の採取は終了しており、Neuregulin1遺伝子多型の解析を行っている。解析が終了したら、上記の通り3群に分け、末梢新神経伝道速度、頭部MRI拡散テンソル画像の解析、嗅覚の測定を行っていく。続いてiPS細胞の作製にも着手していく予定である。
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