2009 Fiscal Year Annual Research Report
NASHのSPIO-MRIによる評価:クッパー細胞機能とCD14抗原との関連
Project/Area Number |
21591584
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
藤本 公則 Kurume University, 大学病院, 准教授 (00199366)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早渕 尚文 久留米大学, 医学部, 教授 (20108731)
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Keywords | MRI / NASH / Kuffer機能 / SPIO |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画「(1)病理学的に診断された非アルコール性脂肪肝炎(NASH)ならびに単純性脂肪肝患者におけるKupffer細胞機能をSPIO-MRIにて解析する。」にしたがって、病理学的に診断されたNASH群(n=20)と臨床的に判断した肝機能障害のない正常と考えられる群(n=18)を対象として、preliminary studyとして、1.5-Tesla MRI装置を用い、SPIO投与前後に撮像した呼吸停止下T2*強調画像から得られた肝信号低下百分率をKupffer細胞機能と同等と考え、病理所見(壊死・炎症のgradingと線維化のstaging、さらにCD68+Kupffer細胞数)とを比較し、相関関係を解析した。 結果は、肝信号低下百分率はNASH群と正常群との間で有意差があり、NASH群でKupffer細胞機能低下が示唆された。また、CD68+Kupffer細胞数と組織学的重症度の間には弱い相関が見られた程度であった。 次の「(2)MRIにて評価されたKupffer細胞機能とKupffer細胞(免疫染色:CD68, CD14)の発現に関して解析する。」の一部として、症例を追加し、病理像を作成し、免疫組織学的染色を加え、CD14+Kupffer細胞数の検討に入った。新たに追加したMRI画像や病理像をdigital data化して、集積し、CD68+Kupffer細胞とCD14+Kupffer細胞の関係を調べられるようにした。 以上と来年度の達成目標の一部を第一段階成果とし、国内ない海外の学会で発表する予定である。
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