2010 Fiscal Year Annual Research Report
蛍光プローブ導入制限増殖型レオウイルスによる腹膜転移特異的画像診断の開発
Project/Area Number |
21591705
|
Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
衛藤 剛 大分大学, 医学部, 講師 (00404369)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 一弘 大分大学, 医学部, 講師 (70325710)
白石 憲男 大分大学, 医学部, 教授 (20271132)
西園 晃 大分大学, 医学部, 教授 (70218155)
北野 正剛 大分大学, 医学部, 教授 (90169871)
|
Keywords | レオウイルス / 腹膜転移 / 蛍光プローブ |
Research Abstract |
消化器癌の治療を困難にしている原因として腹膜転移がある。特に胃癌、膵癌では腹膜転移の頻度が高いため、治療法選択には正確な腹膜転移診断が必要不可欠である。しかしCT検査や超音波検査など現在の画像診断法では、腹膜転移診断の正診率は約20-50%とされているのが実情である。至適な治療選択のためには、癌特異的でかつ正確な腹膜転移診断法の確立が急務である。そこで本研究では、癌特異的に感染・増殖する制限増殖型レオウイルスを利用し、腹膜転移の新しい診断法の開発、すなわち新しいトレーサーの開発を行いたい。22年度はレオウイルスに蛍光プローブを付加する実験を行った。 ウイルスはレオウイルスserotype3を用い、Alexa Fluor 488, carboxylic acid succinimidyl esterをヒト胃癌細胞株MKN45Pに付加した。その後Alexa Fluor 488-labeledレオウイルスの感染効果(CPE ; cell count法、形態変化)を検討した。これまでの結果として、Alexa Fluor 488-labeledレオウイルスのCPEを認め、感染細胞に蛍光を認めた。 現在、胃癌腹膜転移モデルを用いてin vivoでの蛍光を検出する実験を進めている。また、レオウイルスは2本鎖RNAウイルスでるため遺伝子導入はReverse genetics法が必要であり、RNAウイルスの各segmentのベクター作成を行い、GFP遺伝子導入レオウイルスを構築している。その後、viabilityを確認し癌特異的感染能力が保たれていることを明らかにしていきたい。
|
Research Products
(4 results)