• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

プロテオーム解析を用いた黄色靱帯肥厚機序の検討

Research Project

Project/Area Number 21591902
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

荻久保 修  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (00291584)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 林 良美  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 研究員 (80444967)
Keywordsプロテオーム解析 / プロテアーゼ / インヒビター / 靭帯 / 変性肥厚 / 脂質代謝 / メタボリック症候群
Research Abstract

変性黄色靱帯内に検出したZn-α2-glycoprotein(ZAG)はビトロネクチンやフィプロネクチンなどと同様に細胞接着性タンパク質として働く血漿タンパク質の一つであり、インテグリンを介して細胞接着作用を有する。本糖タンパク質に着目しELISA測定系を確立した。本測定系のために9種類のハイブリドーマを作製し、その各々からモノクローナル抗体を得た。これらのモノクローナル抗体およびウサギを免疫することで得たポリクローナル抗体を用いてELISA測定系を確立した。
また、作製したモノクローナル抗体の分子内認識部位を決定するため、分子生物学的手法を用いて大腸菌からZAG構成タンパク質を人工的に作製した。作製したZAG分子を構成する機能的ドメイン(ドメインI、II、IIIおよびHLA相同部位)とモノクローナル抗体との相互反応実験からモノクローナル抗体の認識部位を確定した。今後各ドメインのもつ機能解明に向け準備を進めている。
一方、本糖タンパク質は脂質代謝に関係し生体内においては脂質動員因子として作用するとの報告があることから、メタボリック症候群との関連性について検討した。前に確立したELISA測定系を用いて健康診断時に採取した血清中ZAG濃度を測定し、メタボリック症候群に関与する因子(体重・身長・BMI、腹囲、血圧、血糖値、コレステロール値・中性脂肪値)との関連性について検討した。本検討において血清ZAGとこれらの因子との統計的関連性を認めており、メタボリック症候群におけるZAGの重要性を示唆するものと考えている。この結果はちかく論文として公表する予定である。ZAGは脂肪代謝において重要な働きをもつことが示唆されているが、本研究において作製したモノクローナル抗体はこの機能を解明する上で有用と考えられる。

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi