2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21591954
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
中村 博亮 Osaka City University, 大学院・医学研究科, 教授 (60227931)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺井 秀富 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (20382046)
豊田 宏光 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 病院講師 (50514238)
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Keywords | 自家骨移植 / 細胞の起源 / Green Fluorescent Protein / 骨形成タンパク / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / 新生骨 |
Research Abstract |
Green Fluorescent Protein(GFP)の遺伝子を導入したラットト(GFPラット)とwild-typeラット間での3種類の大腿骨自家(同系)移植モデルは、目立った拒絶反応なく確立できた。平成21年度は、骨髄を含んだ大腿骨の移植モデルの検討を行った。移植後4日、7日、14日、21日、32日、42日後に標本を摘出し、骨芽細胞および破骨細胞の起源をGFPに対する一次抗体を用いて評価した。骨芽細胞のマーカーとしてはオステオカルシンを、破骨細胞のマーカーとしてはTRAP染色を用いた。新生骨の形成は、7日後より認められ、14日および21日後がピークとなり徐々に縮小していった。骨芽細胞数は、新生骨の形成面積とほぼ同様の推移を示し、破骨細胞数は骨芽細胞の推移よりやや遅れたパターンをとった。骨芽細胞の起源は、7日、14日後は移植骨内の細胞が中心であり、14日後より周囲組織由来の起源であった。移植骨内由来の骨芽細胞は徐々に減ってゆき、42日後ではほぼ全ての骨芽細胞は周囲組織由来の細胞であった。破骨細胞の起源は、7日後でほすべてが移植骨内の細胞由来であり、14日後よりほぼ全ての細胞が周囲組織由来の起源であった。 平成21年度の目的は達成され、実験計画通り平成22年度はin situ hybridization法を用いて骨形成に関与するRNA(BMP-2、Noggin、BMPRの発現を検討する。これにより、移植骨における新生骨形成過程における骨形成にかかわる蛋白質の起源を検討することができる。
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