2009 Fiscal Year Annual Research Report
エネルギー代謝とラジカルスカベンジ能からみたCV-159の脳保護作用
Project/Area Number |
21591976
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
徳丸 治 Oita University, 医学部, 准教授 (40360151)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒木 千尋 大分大学, 医学部, 助教 (30392715)
北野 敬明 大分大学, 医学部, 教授 (20211196)
横井 功 大分大学, 医学部, 教授 (80150366)
古賀 寛教 大分大学, 医学部, 医員 (50468013)
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Keywords | 病態生理学 / 核磁気共鳴法 / 虚血-再灌流 / 脳保護 / CV-159 / 脱分極 / エネルギー代謝 / 高エネルギーリン酸 |
Research Abstract |
本研究は,カルシウム拮抗薬であるCV-159の脳虚血に対する脳保護効果がそのラジカルスカベンジ能によることを,リンを観測核とする核磁気共鳴法(^<31>P-NMR)および電子スピン共鳴法(ESR)により明らかにすることを目的とする。 平成21年度は以下の事項を実施した。 【虚血-再灌流負荷および持続性脱分極性負荷に関する基礎的再検討】(徳丸・黒木・北野) 脳虚血に対するCV-159の脳保護作用を評価するために、虚血-再灌流負荷および持続性脱分極性負荷を行う。その際の脳スライスのエネルギー状態を^<31>P-NMRにより詳細に検討した。実験に適した温度、流速、負荷時間に関する予備実験を行い、CV-159の脳保護作用に関する実験を行うにあたり最適の条件を決定した。 【ESRによるedaravoneのラジカルスカベンジ能の測定】(徳丸・黒木・横井・古賀) ラジカルスカベンジャーであるedaravoneには脳保護作用があることが知られている。Edaravoneのラジカルスカベンジ能をESRにより測定し、CV-159のラジカルスカベンジ能と比較するための基礎的データを取得した。 【成果の発表および関連領域の調査】(徳丸・黒木・横井) 第一報の発表(虚血-再灌流負荷および持続性脱分極性負荷に関する基礎的検討)および関連する領域の調査のため、国際脳血流代謝学会(2009年6月,シカゴ)、国際生理学会(2009年7月,京都)、日本神経科学大会(2009年9月,名古屋)などに参加した。また、本課題と同様に^<31>P-NMRを用いた本研究グループの研究成果を論文発表した。
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Research Products
(10 results)