2011 Fiscal Year Annual Research Report
腎細胞癌においてGタンパク共役受容体GPR91が果たす腫瘍生物学的意義について
Project/Area Number |
21592040
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
川上 享弘 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90346023)
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Keywords | 腎細胞癌 / 精巣腫瘍 / エピジェネティクス / 胎児性癌 / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
孤発性腎細胞癌の癌部/非癌部およびPKD/ACKDの嚢胞部と腎細胞癌部でのGPR91、GPR99発現の検討を進めたが、発現に差はみられなかった。 腎細胞癌から広く泌尿器科腫瘍全般に渡り解析を広げ進めた結果、ヒト精巣腫瘍ではDNA repetitive elementsのメチル化の状態が通常のガンや精巣組織と異なる特徴を見いだし、このエピジェネティクスの異常が精巣腫瘍の発癌に関わることを示唆することができた。このエピジェネティクス異常は、ヒト精巣腫瘍診断の一助になるこどを証明した。 一方で、ヒト精巣腫瘍、胎児性癌ではSOX2の発現抑制、RNAiによる遺伝子治療が新規の治療法として期待できることが明らかとなった。
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