2009 Fiscal Year Annual Research Report
3次元空間位置認識システムを適応したテンプレート前立腺生検法の開発
Project/Area Number |
21592056
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
沖原 宏治 Kyoto Prefectural University of Medicine, 医学研究科, 講師 (80285270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 明宏 京都府立大学, 医学研究科, 准教授 (90240952)
岩田 健 京都府立大学, 医学部, 助教 (00552209)
浮村 理 京都府立大学, 医学研究科, 教授 (70275220)
三木 恒治 京都府立大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
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Keywords | 前立腺癌 / 生検 / 小線源治療 / ペンプレート / 3次元位置情報 |
Research Abstract |
前立腺触診または、血清PSA高値の症例に対し、経会陰的テンプレートガイド下生検症例を蓄積する。→当初は300例の初回生検症例を企画していたが、局所麻酔下ではテンプレート装着時に麻酔困難であり、腰椎麻酔下再生検症例30例を対象変更した。生検時に設定したステッパー角度と同一の設定条件とし、超音波機種、探触子、生検機種が初回生検査と異なる場合は、生検設定の変更を行う。→初回生検査時は全例テンプレート生検を施行されておらず、生検設定の変更は上記30例すべてで可能であった。初回生検時の3mmマージン区域からみたcold areaを採取するように、各針の縦断走査からみた発射部位を決定する。→前立腺肥大症(容積>40cc)の症例では、前立腺被膜周囲に3mm以上のcold areaが生じることが判明した。 テンプテート生検の有害事象(血尿、前立腺炎)の発生頻度を対比する。→血尿に対し、追加加療を行った症例はなく、30例中1例のみ軽度の前立腺炎を発症した。安全性を確認した。生検時と前立腺容積の対比を行い、横断・縦断走査による前立腺形状のsynchronize機能を用いて、生検時の前立腺の座標設定が摘出前立腺組織と同一であるか検討する。→計4症例に前立腺全摘術が施行され、5mmスライスの摘出割面の癌病巣と生検時の3次元表示の癌病巣と対比した結果、0.5cc以上の癌病巣はすべて生検情報で同一部位にあることが判明した。採取された生検コアーの3次元的位置情報から本生検法の至適症例のガイドラインを作成し、採取された個々のコアー内部の癌・非癌部位も表示可能なアプリケーションを作成する。→30例の症例から前立腺容積が20cc以下の症例ではcold areaが生じない生検部位情報を呈示することが可能であること、また中葉肥大症例に対してはcold areaが生じやすいことがガイドラインの基礎情報になりえることがわかった。しかしながら、今後の症例数の確保がなければ、具体的な市販可能なソフト開発は困難である。
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