2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592079
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊藤 千鶴 Chiba University, 大学院・医学研究院, 助教 (80347054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
年森 清隆 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (20094097)
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Keywords | アンドロロジー / 不妊症 / 精子中心体 / 精子機能 |
Research Abstract |
1.ODF2ヘテロマウスの精細胞と成熟精子の解析 男性不妊を呈するODF2ヘテロ雄の精巣を光顕および電顕レベルで解析し、異常精子形成過程を解析した。ヘテロ成熟精子を電顕レベルで解析し、不妊の原因となる形態学的異常を解析した。ヘテロ精子の形態異常は、キメラ精子で観察されたものと同様であった。ヘテロと野生型の成熟精子を抗ODF2抗体とF10抗体(ODF2を認識する異なる現有の抗体)を用いて蛍光抗体法にて比較解析し、両者間のODFの局在を解析した結果、違いがあることがわかった。現在、論文を作成中である。 2.ODF2-2α-EGFP-TGマウスの成熟精子および精巣の解析 ODF2-2α-EGFP-TGマウスの成熟精子を蛍光顕微鏡を用いて解析し、精子尾部にODF2-2α-EGFPが発現していることを確認した。また、精巣を蛍光顕微鏡を用いて解析し、ODF2-2α-EGFPが初期伸長期精子細胞から発現することがわかった。この結果は、野生型マウス精巣を抗ODF2抗体を用いた蛍光抗体法および免疫組織化学的法を用いて解析した結果と同様であった。ODF2-2α-EGFP-TGマウスは、雄雌とも妊孕性があり、特に異常は認められなかった。現在、このTGマウスの系統維持と実験に使うためのマウスを繁殖中である。 3.ODF2遺伝子欠損マウスのrescue実験 ODF2ヘテロ雄の不妊の原因がODF2欠損であることを証明するため、ODF2ヘテロ雌マウスとODF2-2α-EGFP-TG雄マウスを交配し、ODF2遺伝子欠損マウスのrescue実験を開始した。
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