2009 Fiscal Year Annual Research Report
顆粒膜細胞におけるミトコンドリアDNA欠損が卵発育障害をおこすメカニズムの検討
Project/Area Number |
21592117
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
山下 能毅 Osaka Medical College, 医学部, 講師 (50268207)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90278531)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, 助教 (70454543)
林 篤史 大阪医科大学, 医学部, 助教 (80411338)
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Keywords | ミトコンドリア / IVF-ET / 顆粒膜細胞 / hMG / recFSH |
Research Abstract |
【目的と方法】体外受精治療を受けた73例で、ロングプロトコール法またはショートプロトコール法でDay 3よりrecFSH(フォリスチム^[○!R])をステップダウン法で投与し、hMG投与下の不成功周期との臨床成績の比較検討を行った。また、hMG投与群した54例とrecFSH投与群19例の顆粒膜細胞におけるミトコンドリアmRNAの発現の比較検討をOne Step Real-time PCRで行った。【結果】hMG投与群において、総投与量とミトコンドリアmRNA発現との間に正の相関が認められた。【考察】hMG投与群において、総投与量とMit mRNA発現との間に正の相関が認められたことから、hMG製剤が、recFSHに比較し、顆粒膜におけるMit mRNA発現を惹起することにより、良好胚率が上昇する可能性が考えられた。今後、顆粒膜細胞におけるミトコンドリア発現が卵胞発育に対する制御機構の有無の検討が必要と考えられた。
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