2011 Fiscal Year Annual Research Report
エストロゲンとタモキシフェンの生物学的差異を利用した、子宮体癌モデルマウス作成
Project/Area Number |
21592119
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
新倉 仁 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (80261634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永瀬 智 東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00292326)
吉永 浩介 東北大学, 病院, 准教授 (40343058)
大槻 健郎 東北大学, 病院, 助教 (40531330)
海法 道子 東北大学, 病院, 助教 (50531331)
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Keywords | 子宮内膜癌 / タモキシフェン / PTEN / 発癌 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
本研究の第一の目標はタモキシフェンを投与した際に、子宮内膜腺で特異的に発現するプロモーターを同定し、その下流で酵素Creを発現するトランスジェニックマウスを作成することである。さらにこのマウスをCre-loxP systemでCre発現部位でのみ癌抑制遺伝子PTEN欠失するマウス(PTEN^<lox/lox>)と交配し、タモキシフェン投与下で子宮内膜癌が発生するマウス発癌モデルを作成する事を最終的な目標としている。 これまでの計画通り、タモキシフェン投与下に子宮内膜腺で特異的に発現するプロモーターを同定し、その下流で酵素Creを発現するトランスジェニックマウスを作成することが当初の目的であるため以下に示すような手順で実験を継続している。 実験(1):タモキシフェン投与時の特異的0遺伝子発現の確認、および実験(2):Creトランスジェニックマウスの作成について集約的に実行している。 実験(1)としては去勢した8-12週齢のメスC57/B6マウスを用いてタモキシフェン投与群とコントロール群に分けて子宮内膜をそれぞれレーザーキャプチャーマイクロダイセクション法で分離し、RNAを抽出し、マイクロアレイを行った。統計的解析を行い候補分子を検索している段階である。 実験(2)についてはすでにCre遺伝子フラグメントをクローニングベクターに組み込み済みであり、実験(1)で候補に挙がった子宮内膜特異的発現プロモーターが有望であれば速やかにサブクローニング可能な状態にはなっている。Creの発現確認用のROSA26レポーターマウスも動物施設にて繁殖中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
タモキシフェン投与群とコントロール群に分けてマウスの子宮内膜をそれぞれレーザーキャプチャーマイクロダイセクション法で分離し、RNAを抽出し、マイクロアレイを行っていたが有望な特異的プロモーターの探索に時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
タモキシフェン投与時の特異的遺伝子発現の確認、およびCreトランスジェニックマウスの作成について集約的に実行することが可能なように、Cre遺伝子フラグメントをクローニングベクターに組み込み済みであり、候補に挙がった子宮内膜特異的発現プロモーターが有望であれば速やかにサブクローニング可能な状態になっている。
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[Journal Article] Roles of intrinsic angiogenesis inhibitor, vasohibin, in cervical carcinomas
Author(s)
Yoshinaga K, Ito K, Moriya T, Nagase S, Takano T, Niikura H, Sasano H, Yaegashi N, Sato Y
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Journal Title
Cancer Science
Volume: 102
Pages: 446-451
DOI
Peer Reviewed
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