2011 Fiscal Year Annual Research Report
難治性神経麻痺性角膜症及びアルカリ外傷に対するTRPチャンネルを介した治療法開発
Project/Area Number |
21592241
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岡田 由香 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50264891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雑賀 司珠也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
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Keywords | 角膜 / 創傷治癒 / TRP / 炎症 / 三叉神経 |
Research Abstract |
TRPV1,TRPA1,TRPV4 KOはWTに比べてアルカリ外傷後の角膜混濁や炎症反応が軽微であったが、線維芽細胞とマクロファージのどちらがKOの創傷治癒炎症への関与に重要であるかを検討するため、以下の実験を行った。 KO、WTそれぞれの腹腔内にグリコーゲンを投与し4日後腹腔内に培養液を入れ、マクロファージを採取する。採取した液を60mmシャーレで6時間培養する。シャーレに付着した細胞(マクロファージ)のTGFbの発現をreal-time RT-PCR法で検討する。 生後1日目のKO、WTそれぞれの眼球を培養し、線維芽細胞を採取し、その培養細胞にTGFb 10ng/ml添加、24時間後のコラーゲンやCTGF等をreal-time RT-PCR法で検討する。 上記の方法で、線維芽細胞とマクロファージで採取するKO、WTそれぞれの線維芽細胞を60mmのシャーレでコンフルエントになるまで培養し、KO、WTそれぞれのマクロファージを加え、72時間共培養する(KO-WT,KO-KO,WT-KO,WT-WTの4群)。コラーゲンやCTGF等をreal-time RT-PCR法で検討した結果、マクロファージがKO、WTのどちらにかかわらず、線維芽細胞がWTであルホウがコラーゲンなどの発現量が多かった。 RPV1,TRPA1,TRPV4 KOはWTに比べてアルカリ外傷後の角膜混濁や炎症反応が軽微で有るという反応は、マクロファージではなく角膜由来の細胞が影響をあたえていると考えられた
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