2009 Fiscal Year Annual Research Report
短腸症候群における腸管延長術ステップ法の有用性についての基礎的研究
Project/Area Number |
21592277
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
増本 幸二 Fukuoka University, 医学部, 准教授 (20343329)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田口 智章 九州大学, 医学研究院, 教授 (20197247)
永田 公二 九州大学, 大学病院, 医員 (20419568)
江角 元史郎 九州大学, 大学病院, 医員 (30452759)
手柴 理沙 九州大学, 大学病院, 医員 (60452760)
甲斐 裕樹 福岡大学, 医学部, 助教 (60380432)
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Keywords | 短腸症候群 / 小児 / 腸管延長術 / 有用性 / 腸閉鎖 |
Research Abstract |
平成21年度は腸閉鎖後の短腸症候群モデルを作成し、その後STEP法に準じた腸管延長術を行うモデル作成を行なった。 1)腸閉鎖の作成 当初、妊娠ラット(満期21日)に対して、妊娠15日目に、顕微鏡下で子宮小切開、胎仔開腹を行い、胎仔上腸間膜動脈根部をクリッピングし、胎仔腸閉鎖モデルを作成を試みたが、胎仔死亡や流産が多く腸閉鎖の作成が成功しなかったため、腸閉鎖を1生日に回腸末端をクリップして新生仔での腸閉鎖モデル作成へと変更した。 2)短腸症候群モデルの作成とSTEP法施行 1)のラットを4生日に再度小開腹し、腸閉鎖部を含む口側80%の大量小腸切除を行った。短腸症候群作成後1ヶ月経過したところで、再度開腹し、STEP法に準じた腸管延長術を行った(ステンレスクリップを2本かけ間を切断する方法)。 2)の術後2週間から3ヶ月までの間、1ヶ月毎に犠死させ、血液と小腸のサンプリングを行った。なお、コントロールは正常なラット腸管として、実験する時期に正常なラットを犠死させ採取した。 これらのモデル作成で得た検体がまだ十分でなく、現在検体数を増やすようにモデル作りを進めている。 腸管壁内の神経分布、筋線維分布、ペースメーカー細胞の構造変化を確認するため、NSE、α-SMA、c-kitについて、免疫染色を行なう予定。現在サンプリングを行なっている段階である。また、腸管壁の線維化に関連の深い細胞外マトリックスについても検討を予定している。
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