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2009 Fiscal Year Annual Research Report

神経芽腫におけるMYCN遺伝子を標的としたPIポリアミドの抗腫瘍効果に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21592281
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

大橋 研介  Nihon University, 医学部, 助手 (10526065)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉藤 公信  日本大学, 医学部, 助教 (10328750)
永瀬 浩喜  日本大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (90322073)
Keywords神経芽腫 / ピロールイミダゾールポリアミド / MYCN遺伝子
Research Abstract

MYCN遺伝子は神経芽腫における癌遺伝子として知られ、我々はRNA干渉の手法を用いて、MYCN遺伝子の発現抑制による腫瘍増殖抑制効果を確認している。しかしRNA干渉の手法では培養細胞において有効であるが生体への応用には問題が残る。一方、共同研究者の永瀬らはDNAの任意の塩基配列を認識できる化学合成物質であるピロールイミダゾールポリアミド(PIポリアミド)を用いて癌の浸潤、転移に関与するMMP9遺伝子においてin vivo、in vitroで安定な発現抑制効果を確認している。今回、我々は手法を変え、PIポリアミドを用いたMYCN遺伝子の発現抑制とその抗腫瘍効果を確認する研究を企画した。
現在までにMYCN遺伝子の転写調整因子であるE2FとSP1の認識配列に対しE2Fで2種類、SP1で3種類のPIポリアミドを作成した。その中でE2Fの認識配列に対するPIポリアミドのE2F-2とSP1の認識配列に対するPIポリアミドのSP1-2を神経芽腫細胞株CHP134細胞へ混合して投与することでMYCN遺伝子の発現抑制効果を示すことがreal time RT-PCRにおいて確認できた。さらにMYCN遺伝子の発現抑制によりWST-8法、cell countで増殖抑制効果も確認された。
またMYCN蛋白は転写因子であり、その下流遺伝子の発現を調整する。MYCN蛋白により発現を調整されるMDM2は発現することでアポトーシスを抑制する。上記同様にE2F-2とSP1-2の混合投与することでCHP134細胞においてreal time RT-PCRでMDM2の発現抑制とFACSを用いてアポトーシスの誘導が確認できた。
今後、神経芽腫細胞株のヌードマウスへの移植モデルを用いてIn vivoでの神経芽腫への抗腫瘍効果を検討していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 小児固形腫瘍に対する分子標的治療薬の開発2009

    • Author(s)
      永瀬浩喜
    • Organizer
      第25回 日本小児がん学会
    • Place of Presentation
      東京ベイホテル東急(千葉県)
    • Year and Date
      2009-11-28

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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