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2009 Fiscal Year Annual Research Report

咀嚼の回復による認知症の発症予防-海馬の記憶関連遺伝子に関する分子生物学的解析-

Research Project

Project/Area Number 21592448
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

原 哲也  Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (60238160)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中西 徹  就実大学, 薬学部, 教授 (30243463)
Keywordsマイクロアレイ / 海馬 / 記憶 / 咀嚼 / 歯 / 認知症
Research Abstract

抜歯したラットやマウスでは迷路課題における空間認知能が低下することが報告されている。また,臨床では有床義歯によって咀嚼機能が回復した患者の行動や態度が変化してADLが向上することも経験的に知られている。本研究では記憶学習に関する行動科学的試験を行い,海馬に発現する記憶に関連する遺伝子をDNA microarray法を用いて解析する。さらに,歯牙欠損状態ならびに抜歯後義歯によって咀嚼を回復させた状態で記憶学習を行わせて,これらの記憶関連遺伝子の発現量を分子生物学的に観察することを目的とした。
平成21年度は海馬において学習時に発現の変化する記憶関運遺伝子をDNA microarray法によって解析した。7週齢のC57BL/6J雄性マウスを用いて,水迷路学習群,抜歯後水迷路学習群,対照群に分けた。50週齢にMorris水迷路学習を1日4回,7日間連続で行った後,海馬を摘出してmRNAを抽出した。その後DNA microarrayチップ(Agilent Mouse Genome Whole, 44K, G4122A)を用いて遺伝子発現量を解析した。水迷路学習群と対照群を比較すると,学習によって472遺伝子の発現が2倍以上に増加し,317遺伝子の発現が1/2以下に減少した。水迷路学習群と抜歯後水迷路学習群を比較すると,抜歯によって51遺伝子の発現が2倍以上に増加し,46遺伝子の発現が1/2以下に減少した。2つの比較でともに関連した遺伝子は,学習増加-抜歯増加では1遺伝子,学習増加-抜歯減少では1遺伝子,学習減少-抜歯増加では29遺伝子,学習減少-抜歯減少では4遺伝子であった。

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Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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