2009 Fiscal Year Annual Research Report
全部床義歯の咬合接触時における挙動と咬合調整ナビゲーションシステムの開発
Project/Area Number |
21592480
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
椎名 順朗 Tsurumi University, 歯学部, 講師 (70089431)
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Keywords | 有床義歯 / ナビゲーション / 咬合 |
Research Abstract |
全部床義歯の挙動と咬合接触状態をインタラクティブに,また,リアルタイムに観察可能なシステムの開発が目標であるが,システムの構築に先立ち,全部床義歯の3次元再構築および上下顎の咬合接触の再現を行う必要がある.そこで仮想空間上に再現された咬合接触の再現性について検討を行った.対象は,精度検証を検討することから上顎ならびに下顎どちらか片側が無歯顎の患者を対象として行った. CT画像のみから構築した全部床義歯の精度は低く,再現性に欠けていた.そこで,製作した全部義歯のへ右面形状の3次元再構築を行なった.得られた全部床義歯表面形状データは高い精度で再現性が得られていることが確認できた.そこで,CT画像から再構築した全部床義歯情報と全部床義歯3次元表面形状データと画像統合したところその誤差が約0.5から1mm程度と画像再現性に問題が生じた.本実験の目的に合致した精度が得られなかったことから,再検討を行った. そこで,患者から採得した咬合採得情報(バイト材による)の3次元表面形状データを元に,王号接触部位にて対合歯との咬合関係から全部床義歯3次元表面形状データを統合した.これにより,その再現精度は0.05から0.08mm程度の誤差精度になり,目的となる義歯の咬合接触時の挙動を検討可能な3次元再構成画像の製作が可能となった.しかし,本法では片側無歯顎患者を対象としていることから,全部床患者において再構成画像を作成中であり,無歯顎患者においては粘膜形状と義歯の統合が重要であることから,本方式について検討を加えているところである.
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Research Products
(2 results)