2010 Fiscal Year Annual Research Report
社会変革期におけるF.Nightingaleの業績の今日的意義に関する系統的研究
Project/Area Number |
21592681
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
和住 淑子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (80282458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 利江 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (70160926)
斉藤 しのぶ 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 講師 (90292680)
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Keywords | ナイチンゲール / 看護 / 社会変革期 / 制度改革 / 文献レビュー |
Research Abstract |
看護の専門性の確立は、F.Nightingaleに端を発するが、彼女は、当時の英国の激しい社会変革の最中にあって、注目すべき提言を膨大な著作に書き著し、幅広い制度改革の礎を築いた。制度変革の必要性が叫ばれている今日において、看護が社会からの要請に応え、本来の役割を発揮していくためには、制度改革の礎を築いた彼女の業績から示唆を得ることが有用なはずである。そこで、本研究は、F.Nightingaleの生涯にわたる業績を制度改革の観点から系統的にレビューすることによって、さまざまな制度の変革期にある現代において、看護が本来の役割を果たしていくための示唆を得ることを目的とする。 平成22年度は、平成21年度に収集・整理したF.Nightingaleの業績に関する資料の中から、制度改革という観点において注目すべき12の業績を抽出し、F.Nightingaleの生きた時代と現代の時間的・空間的・文化的条件の共通性と相異性を踏まえ、その今日的意義を検証した。この成果は、第30回日本看護科学学会学術集会において発表した。 また、F.Nightingaleに関する既存の学術的研究が、その生涯にわたる業績のどの部分に焦点を当てて、とのような観点から行われてきたのかについて分析するための、分析フォーマットを精練させ、その成果をナイチンゲール研究学会第30回研究懇談会において発表するとともに、国内外のこれまでのF.Nightingaleに関する学術的研究が、その生涯にわたる業績のどの部分に焦点を当てて、とのような観点から行われてきたのかについて、系統的なレビューを行なった。
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Research Products
(8 results)