2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592685
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
永野 みどり Chiba University, 大学院・看護学研究科, 准教授 (40256376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手島 恵 国立大学法人千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (50197779)
緒方 泰子 国立大学法人千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (60361416)
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Keywords | 看護管理学 / 褥瘡 / 質指標 / 皮膚・排泄ケア認定看護師 / チーム医療 / 発生率 / 治癒率 / 有病率 |
Research Abstract |
本研究の目的は、本邦の急性期病院における褥瘡対策体制の質を保証するための取り組みの評価指標を明らかにすることである。 ドナベディアンの医療の質評価の概念を基に、質評価に取り組んできた。褥瘡対策のための構造要件ならびに過程要件と成果指標としての褥瘡治癒率や有病率ならびに発生率について検討した。そのために、統計的な検討や統計ソフトの活用のための学習や検討を重ね、前年度の調査結果を多様な方法で分析を試みた。特に、褥瘡対策体制の質評価基準として「褥瘡ケアの能力開発システム」「発生した褥瘡のうち深い褥瘡の比率」「褥瘡ケアの監査システム」「褥瘡対策担当者による多職種で行うチーム褥瘡回診の調整」「褥瘡対策に関する重要な情報を病院の運営部門と共有する仕組み」などが、「高い褥瘡の治癒率」や「深い褥瘡の発生率の低下」への影響について考察した。その結果を学会発表ならびに論文として作成した。 次年度実施する質問紙の内容も検討した。前年度の調査結果を基に、医療の質評価の概念と照らし合わせて質問項目を吟味し、効果的な質問を抽出する検討を重ねた。訪問調査の調査項目についても同様に検討した。 また、訪問調査を実施して、褥瘡対策の「先進的な取り組み」や「困難な事柄」「効果的な取り組み」について情報収集した。褥瘡ケアの質向上のための分かり易い取り組み例を集積することができた。
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Research Products
(3 results)