2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21592685
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
永野 みどり 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (40256376)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
手島 恵 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 教授 (50197779)
緒方 泰子 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 准教授 (60361416)
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Keywords | 看護管理学 / 褥瘡 / 質指標 / 皮膚・排泄ケア認定看護師 / チーム医療 / 発生率 |
Research Abstract |
本研究の目的は、本邦の病院における褥瘡対策体制の質を保証するための取り組みの評価指標を明らかにすることである。 21年度に引き続き、皮膚・排泄ケア認定看護師が所属する病院への訪問調査を行った。訪問調査では、の褥瘡対策の担当者に対し、特に、前の調査結果から推測された褥瘡対策体制の質評価基準である、「褥瘡ケアの能力開発システム」「褥瘡ケアの監査システム」「褥瘡対策担当者による多職種で行うチーム褥瘡回診の調整」「褥瘡対策に関する重要な情報を病院の運営部門と共有する仕組み」「先進的な取り組み」や「困難な事柄」「効果的な取り組み」などについてインタビューした。10施設の訪問調査の結果を得られ、分析した。 「褥瘡対策体制の取り組み」では、計254項目の取り組みがあり、〈組織横断的な取り組み〉として「委員会・チーム」「回診」「退院支援・外来」「意識改革・広報・教育」の6つのカテゴリーが、〈専門職の取り組み〉として「WOCN」「OT/PT」「薬剤師」「栄養士」の4つのカテゴリー、〈病棟の取り組み〉として「基準・マニュアル」「計画書・記録」「リンクナース」「調査・集計」の4つのカテゴリーが含まれた。「病院における褥瘡対策体制の問題点」では、43項目の問題が挙げられ、〈管理〉〈看護師〉〈医師〉〈用具管理〉〈在宅・退院支援〉〈その他〉の6カテゴリーに分けることができた。 訪問調査の分析結果に基づいて、病院における褥瘡対策体制の評価指標候補と考えられる83項目を挙げ、褥瘡対策担当者の経験者ならびに共同研究者などのエキスパートオピニオンを参考に、次年度に実施するために褥瘡対策体制の評価質問紙について検討している。
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Research Products
(2 results)