2009 Fiscal Year Annual Research Report
フィジカルアセスメント実践能力強化のための教材プログラムの開発
Project/Area Number |
21592695
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
末次 典恵 Kyushu University, 医学研究院, 助教 (60363355)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 悦子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60204905)
大池 美也子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80284579)
長家 智子 九州大学, 医学研究院, 准教授 (70207976)
|
Keywords | フィジカルアセスメント / 基礎看護技術 / e-ラーニング / 看護実践能力 |
Research Abstract |
本研究は、看護職の観察技術向上のためのフィジカルアセスメント技術に関するITを活用した動画コンテンツを含む自己学習教材のWBT(Web Based Training)教材プログラム開発するものである。 本年度は、教材プログラム内容選定のだめ基礎的資料を得るための研究を実施した。学部基礎教育で行われているフィジカルアセスメント技術教育の現状を明らかにすることを目的に、学部学生を対象としたフィジカルアセスメントに関する53の技術項目からなるアンケート調査を、学習の進行度に合わせて3回実施し、分析を行った。その結果、臨地実習において学生はバイタルサイン測定などの学内練習の成果を実習で発揮できていた技術がある一方で、実施が容易なものを行う傾向にあることが伺えた。また、演習で実施した技術項目であっても、実習では半数以上の学生が実施していなかった技術が多くあり、特に、胸腔内や腹腔内臓器の打診・触診、乳房の視診・触診、徒手筋力テストは実施率が低かった。これらの結果より、習得した観察技術を臨床で活用していくためには、臨床現場での実際に即した内容を踏まえた項目を特化していく必要性が明らかとなり、かつ、限られた実習時間での学生の技術習得には、学習への働きかけが重要であることが示唆された。 同時にWBT教材配信の基盤構築を目的として、動画教材を作成し、学内へのテスト配信を行い、教材活用に関する学生評価を行った。コンテンツ活用の要因として、操作がしやすいことが必要であることが確認された。これらの結果をふまえ、次年度は、臨床現場の実践家の経験知に着目し、臨床看護師を対象とした調査を実施して教材コンテンツ内容を決定し、学習者に臨床現場に近い対象をイメージできるような教材プログラムの構築を目指す。
|
Research Products
(1 results)