2010 Fiscal Year Annual Research Report
効果的なサービスにつなげるための緩和ケア認定看護師のポジショニングの構築
Project/Area Number |
21592706
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
岩満 裕子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (70457810)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
筑後 幸恵 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60310512)
星野 純子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (00320672)
前田 幸宏 日本大学, 医学部, 助手 (10287641)
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Keywords | 認定看護師 / ポジショニン / サービス / 経営効率 / 病院組織 |
Research Abstract |
1.研究結果:質問紙調査及びインタビュー結果から、医師、看護管理者、緩和ケア認定看護師それぞれの立場から認定看護師の役割とその責任範囲について分析した。その結果、医師・看護管理者は共に看護師の能力向上を認定看護師に期待しており、認定看護師は看護師教育より実際的に患者や家族への関わりを重視していた。医師の認定看護師に対する認識は頼りになる存在であり、活動時間や処遇への配慮が必要であるという好意的な意見が多く、看護管理者は、認定看護師自ら活動し、結果を出すことを期待しており、認定看護師の役割を明確指示している管理者は半数以下であった。認定看護師側の調査では明確に役割指示を受けている認定看護師は10%であった。認定看護師は、活動時間の確保及び処遇の改善を希望しており、半数が職員へのポジションパワーの必要性から管理職を望んでいるという結果であった。また、医師は処方などの認定看護師への権限範囲については、限られた専門分野での指示、処方については60%が実施後の報告でよいと回答しており、インタビューにおいても同様な意見であった。 経営的側面では、緩和ケアチームはあるが加算を取っているのは35%と低く、加算を取っていないのは、精神科の医師がいない、医療機能評価を受審していないという理由であった。必要人員はほとんどの医師が複数名いた方がよい、管理者は病院の規模にも違いがあるが2名という意見が多かった。医師より看護管理者の方が病院経営を考えている意見が多く、医師は認定看護師の存在意義を看護管理者より感じている傾向が強かった。
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