2010 Fiscal Year Annual Research Report
新人看護師に対するフイジカルアセスメント研修プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
21592720
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Research Institution | Gunma Paz University |
Principal Investigator |
城生 弘美 群馬パース大学, 保健科学部, 教授 (60247301)
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Keywords | フィジカルアセスメント / 新人看護師 / 研修プログラム |
Research Abstract |
研究目的:平成22年度に就職した新人看護師20名に対する病院看護部主催の新人看護師研修プログラム中に、看護師が頻繁に実施する「呼吸器系のフィジカルアセスメント」を一回組み込んでもらい実施した。その後、この研修で学んだことが臨床の場で活かされたか、活かしきれないでいるか、活かしきれない場合は何がその要因になっていると考えるかについて明らかにすることを目的とした。 研究方法:平成22年7月28日に新人看護師20名に対し「呼吸器系の解剖学・生理学を踏まえた看護師の行う呼吸器特に肺の観察技術」に関する講義約45分、演習約15分を行った。終了時に研究協力に関する説明と承諾書を配布した。その後研究協力への承諾の得られた5名に対し、7月に行った呼吸器系のフィジカルアセスメント研修内容が業務上活かすことができたか、活かしきれないか、活かしきれないとしたら何が原因と考えるかに関する半構成的面接を実施した。 結果:対象者の年齢は1名が24歳、4名が23歳で、男性1名、女性4名であった。 5名ともに呼吸器系特に肺の構造と機能に関して基礎教育で学習済みではあるが、体表面や肋骨との位置関係など曖昧になっていることの再確認や、呼吸音聴取に関する手技、正常音と異常音の区別や異常音の識別等、臨床現場において患者を日の前にしているからこそ、実感をもって講義演習の項日の意味を理解できたということであった。しかし、今回学習したことが病棟全体で実施されているわけではないため、異常呼吸音の記載方法や背部の呼吸音聴取の重要性を継続して実施できていない現状にあるという声もあった。
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Research Products
(1 results)