2011 Fiscal Year Annual Research Report
新人看護師に対するフイジカルアセスメント研修プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
21592720
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
城生 弘美 東海大学, 健康科学部, 教授 (60247301)
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Keywords | フィジカルアセスメント / 新人看護師 / 研修プログラム |
Research Abstract |
研究目的:平成23年に359床の公立病院に就職した新人看護師に対し、看護部主催の新人看護師研修の一環として「呼吸器系のフィジカルアセスメント」を実施した後、病棟における患者の呼吸音聴取の際の活用状況およびその他のフィジカルアセスメント項目の実施状況を把握し、フィジカルアセスメント実施に関わる問題点を明らかにすることを目的とした。 研究方法:平成23年7月27日に新人看護師13名に対し「呼吸器系の解剖学・生理学を踏まえたフィジカルアセスメント」をテーマにした研修を講義45分、演習10分、質疑応答5分で行った。研修終了時に4月からのフィジカルアセスメント経験状況について記述してもらった。その後、面接調査協力の承諾が得られた8名を対象にフィジカルアセスメントの実施状況とそれに伴う不安等について、11月~2月の間で一人一回45~60分の半構成的面接を実施した。また、面接の際にその時点で経験しているフィジカルアセスメント項目の実施状況について記述してもらった。 結果:面接対象者は男性3名、女性5名であった。研修の5~7ヶ月後に面接を行った結果、業務の中で呼吸音聴取について頻回に実施しているにも拘わらず、臨床経験9ヶ月以降も「正常な呼吸音ではないと思うが自信がない」や「先輩たちの申し送りで異常音であるということを言っていたので、それを参考にして聞いている」と回答する者が多かった。正常呼吸音か異常呼吸音かの識別はできるが、先輩の実施していることを模倣しながら呼吸音聴取の技術を身につけている状況でもあった。経験を積むことで、所属する病棟に関わらず8名ともに一人で自信を持って実施できる項目は「バイタルサイン測定」「皮膚の色」「顔色」「意識レベル」「口唇の色」であった。
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