2009 Fiscal Year Annual Research Report
新カリキュラムのフィジカルアセスメント導入における教育者の質確保のための環境整備
Project/Area Number |
21592730
|
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
中野 隆 Aichi Medical University, 医学部, 教授 (30148332)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
春田 佳代 愛知医科大学, 看護学部, 講師 (60329828)
原 好恵 椙山女学園大学, エクステンションセンター, 講師 (20441397)
小澤 由紀 愛知医科大学, 医学部, 助教 (80367755)
太田 慶一 愛知医科大学, 医学部, 助教 (10465528)
山幡 朗子 愛知医科大学, 看護学部, 助教 (40440755)
|
Keywords | フィジカルアセスメント / 看護教育 / 解剖セミナー / 体表解剖 / 質問紙調査 |
Research Abstract |
フィジカルアセスメント教育の実態を把握するため,全国の看護師養成機関へ自記式質問紙調査を実施した。調査内容は,1.フィジカルアセスメントの講義・演習内容,方法,2.フィジカルアセスメント教育での困っている点とその対策,3.フィジカルアセスメント教育の工夫,4.解剖形態学・生理機能学のフィジカルアセスメントへの活用状況,5.フィジカルアセスメント担当教員のフィジカルアセスメントの知識習得状況,6.フィジカルアセスメント担当教員の解剖形態学セミナーの受講希望状況である。結果は,回収率27.6%,フィジカルアセスメントは開講時期が1学年次前期31%,1学年次後期44%を占めており,授業時間は30時間以上45時間未満が58.8%と多かった。教育体制は講義担当が1名から16名,演習においても教員1名に対し学生は3.8名から80名と様々であった。開講して5年未満は64.4%を占めており,教育環境が整わず,教員の知識不足や講義・演習の組み立てに苦慮しており,未だに検討段階にあることが伺えた。学生の解剖形態学の演習・実習はフィジカルアセスメントに役立っているが71.2%を占めており,教員自身の解剖形態学の演習・実習がフィジカルアセスメントを教育する上で役立っているが86.5%を占め,フィジカルアセスメント教育において有効であると考える。また,解剖形態学の演習・実習の希望者は77%であった。 以上のことから,フィジカルアセスメントを担当する教員は,教育を充実させるため,自身の解剖形態学の知識を向上させることを重要視しており,解剖セミナーの参加を期待していることが伺える。これらの結果を踏まえ,平成22年度は体表的に観察できる人体解剖による臓器の位置、構造を把握するためのセミナーを実施し,フィジカルアセスメント教育の整備について検討していく。
|