2010 Fiscal Year Annual Research Report
脳損傷患者の認知機能評価方法の開発-LOCFASの臨床応用に向けて
Project/Area Number |
21592761
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
神島 滋子 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (00433136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥宮 暁子 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (20152431)
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Keywords | 脳損傷 / 認知機能 / 高次脳機能障害 / 尺度開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は高次脳機能障害の認知機能スクリーニングツール(LOCFAS日本語版:The Levels of Cognitive Functioning Assessment Scale)を開発することであり、本年度の目的としてLOCFAS日本語版を実際に使用して、1)内容妥当性の検証としてLOCFASとともに、NIHSS、MMSE、Japan Coma Scale、Glasgow Coma Scaleについて評価しその関連性から妥当性を検討すること、2)LOCFASを同じケースを研究者と病棟スタッフで評価し評価者間妥当性の検討することを計画し、調査をすすめた。 本年度の研究実績 1)内容妥当性について 研究協力を依頼した3件の病院のうち2件で協力が得られた。1件の病院は急性期特定機能病院であったが研究者が対象者の家族とコンタクトが時間的にとれないことも多く、超急性期の患者・家族に協力をえられたのは3名にとどまった。その他1件の協力施設には、研究者が集中して1週間病棟に赴き、入院中の脳損傷患者に協力を得て、のべ21名の観察を行うことができた。急性期の症例が少なく症例を均等にサンプリングすることは困難だった。 2)評価者間妥当性の検討について 調査協力が得られた病院は回復期の1病棟であり、スタッフ12名(対象者12名)の協力が得られた。研究者と同患者の観察を行うことができた。今後これらのデータの分析をすすめたい。
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Research Products
(1 results)