2012 Fiscal Year Annual Research Report
2型糖尿病患者の自己効力感の維持に寄与する糖尿病自己管理教育
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21592766
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
白水 真理子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (60228939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間瀬 由記 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (60256451)
奥井 良子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (10554941)
杉本 知子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (00314922)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 看護学 / 自己管理教育 / 自己効力感 / 糖尿病教育プログラム |
Research Abstract |
2型糖尿病教育プログラム参加者で承諾の得られた98名の対象者のうち、1年後の追跡調査に協力の得られた45名分の調査票を分析した。 血糖コントロール状況は、受講時、1か月後、1年後と有意に低下し、教育プログラムの効果が表れていた。BMIと自己効力感に負の有意な相関を認め、体重はわかりやすい指標として自己効力感に影響を与えている可能性が示唆された。慢性疾患の健康行動に対する自己効力感は受講時、1か月後、1年後と安定して推移し、有意な変動は認められなかった。1年後の自己効力感の合計と下位尺度の行動の積極性は糖尿病の管理についてうまくいった体験をしている群で有意に高く、自己管理の成功体験の重要性が示唆された。糖尿病を専門とする看護師から継続して療養指導を受けている群は、受けていない群と比較し、自己効力感が高かったが有意差は認めなかった。 2型糖尿病患者の自己管理の自信を支えているものを明らかにすることを目的に、面接調査を行った。研究参加者は9名であった。 [療養状況と数値との関連を体験的に理解する] ことで自己管理の実践知を獲得し、[眼に見える数値とともに医療者の継続的な関わりが自信の源である]と述べていた。また[自己管理に労力を注いで今がある]と語り、療養経験そのものが自信につながっていた。さらには[強い意志でやり通す]という意志力や、[家族に支えられてがんばる]の家族の存在が動機づけになっていた。一方、 [仕事が療養法に影響する]は、仕事が療養生活を続ける原動力にも妨げにもなり、[療養法を継続することは難しい] [やりきれない気持ちと闘う] [糖尿病を管理できているという感覚を持つことは難しい]が抽出され、療養の難しさを抱えながらの自信であることが読みとれた。目に見える数値は自信に影響しており、医療者は数値の意味や療養上の示唆を的確にまた建設的に伝えることが重要であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)