2009 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦と胎児・乳幼児の命を守るシートベルト着用推進教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
21592826
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中嶋 有加里 Osaka Prefecture University, 看護学部, 准教授 (40252704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町浦 美智子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70135739)
小山 恵美 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (40438239)
市川 政雄 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (20343098)
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Keywords | 妊婦 / シートベルト / チャイルドシート / 安全教育 / 交通事故 |
Research Abstract |
本研究の目的は、(1)妊婦のシートベルト着用推進と正しい着用方法の習得(2)適切なチャイルドシートの準備と正しい使用方法の習得を目指した妊婦教育プログラムを開発し、妊婦の生活指導に関わる医療関係者による実践評価を行うことである。 本年度は、目的(1)に焦点をあてて、研究を行った。 1.最近5年間の妊婦のシートベルト着用に関する先行研究の検討 国内外の文献検討では、妊婦教育の介入研究や無作為割付対照試験(RCT)はなかった。 一杉らは、日本人妊婦を対象に乗車姿勢に関する研究や妊婦ダミーを用いた衝突実験を行っていた。それらの研究成果をふまえて具体的な指導内容を追加していく。 市川は、2008年4,月に刊行された産婦人科診療ガイドラインに妊婦のシートベルト着用を推奨することが明文化されたことから、妊婦を対象にシートベルト着用に対する考えや知識、情報源を刊行前後で比較調査を行った。その結果、「シートベルトを着用すべき」という認識がない妊婦が25%、着用方法を誤解していた妊婦が15%、医療者からの情報を得た妊婦が少数であることが明らかとなった。市川に協力して、妊婦のシートベルト着用教育用パンフレットを作成した。 2.平成19年度科研費で作成した妊婦教育用DVD教材の効果の検証研究 我々の教材は、妊婦の心的影響を考えて、あえてダミー人形の激しい事故映像を使用せずに「妊婦体験ジャケットを着用した女性モデルによる時速5kmの衝突体験装置を用いた映像」と「正しい乗車姿勢とシートベルト着用の実演」で構成している。妊婦からの教材評価を得るために、当初は妊婦教室での調査を計画していたが、DVD上演に時間を要することや新型インフルエンザによる妊婦教室中止の影響から、WEBによる情報機供とアンケート調査を行うことにした。動画映像と前述のパンフレット情報を載せたホームページは次年度4月末に完成、5月より評価調査を実施していく。
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Research Products
(1 results)