2011 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦と胎児・乳幼児の命を守るシートベルト着用推進教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
21592826
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
中嶋 有加里 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (40252704)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 政雄 筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (20343098)
町浦 美智子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70135739)
山田 加奈子 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (90583740)
椿 知恵 大阪府立大学, 看護学部, 助教 (60582319)
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Keywords | 妊婦 / シートベルト / チャイルドシート / 安全教育 / 交通事故 |
Research Abstract |
【研究目的】妊婦のシートベルト着用推進を目指した動画教材(改訂版)の効果を明らかにし、妊婦の評価を得て教材の改善につなげる 本年度は、動画教材を5分以内に編集し、PC・スマートフォン・携帯電話で視聴できるようにした。 教材1「シートベルト着用の重要性」教材2「正しいシートベルト着用法」教材3「正しい運転姿勢」 <コンセプト>単純明快:シートベルトをしめなくて安全な席はない(後席の重要性を強調) 意外性:時速5km低速衝突の衝撃度 具体性:妊婦体験ジャケット着用女性の衝突体験映像、妊婦モデルによる実演 信頼性:産婦人科診療ガイドラインで推奨、母子健康手帳の任意掲載事項 感情に訴える:自分と子どもの命を守る(妊婦の心的影響に配慮した映像) 物語性:チャイルドシート使用への意識づけ(児を抱いた乗車の危険性) 2012年2月~3月、妊婦教室に参加した初産婦638名とメルマガの妊婦読者(推定約700名)に、動画とパンフレット教材の評価を依頼し、644名の有効回答を得た。 妊婦のシートベルト着用推奨:知っていた者59.0%、最も多い情報源は母子健康手帳47.2%。 教材の選択:動画とパンフレット53.5%、動画のみ31.2%、パンフレットのみ15.3%。 着用の重要性と着用方法の理解:後席の利用者508名の内、「必ず着用」16.7%→62.2%に改善。 正しくベルトを着用した写真1枚と、誤って着用した写真3枚を提示した正誤問題では、正答率56.5%→89.1%に改善。教材視聴後のチャイルドシート取付け場所の正答率91.0%。 妊婦教育の必要性:ベルト着用指導が必要96.6%、チャイルドシート指導が必要95.6%。 妊婦の教材評価:「良い」評価した者は、動画98.0%、パンフレット98.7%、自由記載回答率78.4%。 今後、産科医療職者から妊婦へ確実に情報が伝わるように、教育プログラムを改良する。
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Research Products
(5 results)