2011 Fiscal Year Annual Research Report
思春期の子どもをもつ家族のヘルスプロモーションにつながる養育支援プログラムの構築
Project/Area Number |
21592840
|
Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
岸田 泰子 杏林大学, 保健学部, 教授 (60294237)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 恭子 埼玉医科大学, 看護学部, 准教授 (10320798)
|
Keywords | 思春期 / 家族 / ヘルスプロモーション / プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は思春期の子どもとその家族のヘルスプロモーションとセルフケア能力の向上を目指すことである。具体的には思春期の子どもをもつ親の養育上のニーズと必要なサポートをアセスメントし,子どもとその家族に必要な健康情報を盛り込んだ参加型の親支援プログラムを開発,実践し,家族に対する健康教育の介入を行い,その効果を検証する。 本研究の最終年となる23年度は,これまでのニーズ把握をもとにしたプログラム案を作成し,実際に思春期の子どもをもつ親たちに参加型プログラムを展開した。参加者は近隣の市の広報により応募を呼びかけ,中学生・高校生の子どもをもつ親とし,参加者のニーズも聴取した上で,プログラムを最終的に練り直し,月に一度,計5回の実践を行った。参加をオープン参加とした回があり,参加者数は5回でのべ26名だった。プログラムは講義形式と参加者らのディスカッション形式を取り,具体的内容は(1)子どもたちの生活,(2)思春期の発達と理解,(3)子どもと家族の健康,(4)学童期,思春期における発達障害と理解,(5)思春期の子どもと家族の心の健康,とした。このような場は,親たちが普段考えていることやちょっとした疑問を話すことにより,自分だけの悩みや疑問でないことを確認し,思春期の特徴を理解する機会となり,また健康に関する専門的な知識についても学習し,家族と自分自身の健康に対する意識変容にもつながり得ると考えられた。子どもの学校を通した親たちの集まりと異なり,知人同士でない思春期の子どもをもつ親同志が集まることにより,あらたなコミュニティが形成され,普段身近な仲間とは話せない内容についても語り合えるという新たな支援の形態として期待できる。
|
Research Products
(1 results)