2011 Fiscal Year Annual Research Report
子ども虐待予防のための早期介入支援の評価に関する縦断研究
Project/Area Number |
21592875
|
Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
齋藤 泰子 武蔵野大学, 看護学部, 教授 (50248861)
|
Keywords | 子ども虐待 / 早期産後ケア / NCAST |
Research Abstract |
本研究は、わが国初の出産直後のケア施設「武蔵野大学附属産後ケアセンター桜新町」の利用者から産褥期の不安定な母子(養育者と子ども)を早期に把握し、利用後の継続介入支援(産後ケアセンター利用者の親支援プログラムと同意を得た上で利用後の定期的な家庭訪問)を訓練された専門職(保健師・助産師等)が行い、養育者-子ども相互作用の育成を支援し、子ども虐待予防や産後うつ支援を行うものである。平成23年度は、平成22年度に引き続き(1)産後ケアセンター利用者の利用後の調査(実態把握)と、(2)家庭訪問による介入支援を4ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月の時点で行い追跡している。 利用者の実態は、前年度と同様、出産年齢が35歳以上の比較的高齢で職業を持っている母親と児の利用が多い。夫、夫の親ともにサポートが困難とした者が多いことも同様であり、利用者の特徴として明らかになってきた。利用後の動向として、産後ケアセンターで知り合った友人との情報交換や自主的なグループが継続されていることが明らかとなってきた。 3事例を中心に、訪問時NCATSを使用して母子相互作用について観察している。子どもの月例が上がるとともにNCATS得点があがることが確認された。認知発達を促す知覚的特質や遊びの説明を明瞭に指示することについては日本人が苦手とすること、明瞭な指示が教育的効果をもたらすことについて母親が自覚していない傾向が示唆された。また母親ストレスについてPSI(Parenting STRESS Index)を用いて経過を観察している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在までの研究期間3年間は家庭訪問による介入支援を生後4ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月の時点で行い追跡してきた。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在までの研究期間3年間は家庭訪問による介入支援を生後4ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、12ヶ月、18ヶ月、24ヶ月の時点で行い追跡してきた。今年度は36ヶ月時点の追跡を行い縦断追跡終了とする計画である。
|
Research Products
(2 results)