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2009 Fiscal Year Annual Research Report

職業性ストレス低減のための看護ケアプログラムの開発とその評価

Research Project

Project/Area Number 21592929
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

長井 麻希江  Kanazawa Medical University, 看護学部, 助教 (40454235)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森河 裕子  金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20210156)
北岡 和代  金沢医科大学, 看護学部, 教授 (60326080)
中川 秀昭  金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
Keywords職業性ストレス / 看護ケアプログラム / 介入研究 / 集団認知行動療法 / 産業精神保健 / メンタルヘルス / 産業看護
Research Abstract

本研究の目的は、職業性ストレス低減のための看護ケアプログラムの開発とその短期的評価を行うことである。今年度は、研究実施計画で予定していた看護ケアプログラム開発を行い、そのプログラムを用いたパイロットスタディを実施した。
プログラムの開発は、まず、国内外の集団認知行動療法(Cognitive Behavior Group Therapy ; CGBT)に基づく実践報告および具体的な解説テキストなどの文献を、詳細に検討することから始めた。多忙な勤労者にとって負担が少なく、職業性ストレス低減に効果的であるということを重要視して、プログラム内容の検討および教材作成を進めた。次に、研究フィールドとして某情報通信企業との協力体制を築き、人事課、産業医、臨床心理士、産業看護職などから社員のメンタルヘルスの現状に関する情報や意見を提供してもらった。これを参考に、より現状に適したプログラム内容となるよう工夫し、各自が抱える困り事に対するアクションプランを立案するためのメンタルヘルス研修(ステップ1)、実際の職場でアクションプランに取り組んで記録する日記(ステップ2)、記した日記をもとに看護師に相談するメール相談(ステップ3)という3段階から構成される看護ケアプログラムを開発した。
さらに今年度は、金沢医科大学疫学倫理審査委員会の了承を得た上で、開発した看護ケアプログラムを某男子大学生6名に対して試行した。その評価に用いたデータは、ステップ3(メール相談)で送られてきた日記に記された内容であり、本プログラムへの参加による「認知の変化」および「行動の変化」という、2つの視点で質的に分析した。その結果、対象者3名において認知および行動の両方におけるポジティブな変化が、2名は認知のみにおいて変化が認められた。残る1名の学生は、研修で立案したアクションプランをうまく実行することができなかった。これらの結果により、本プログラム内容の改善すべき点として、メンタルヘルス研修(ステップ1)においてより積極的にアクションプラン実行にむけた動機づけを行うことや、さらにきめ細かい説明および演習によりその意義を十分に理解してもらう必要があることなど、今後の課題が明確となった。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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