2011 Fiscal Year Annual Research Report
職業性ストレス低減のための看護ケアプログラムの開発とその評価
Project/Area Number |
21592929
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
長井 麻希江 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (40454235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森河 裕子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20210156)
北岡 和代 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (60326080)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Keywords | 職業性ストレス / 看護ケアプログラム / 介入研究 / 集団認知行動療法 / 産業精神保健 / メンタルヘルス |
Research Abstract |
本研究の目的は、職業性ストレス低減のためのケアプログラムの開発とその短期的評価を行うことである。プログラムは集団認知行動療法(Cognitive Behavior Group Therapy)の理論に基づく。勤労者が職場で抱えるストレス状況について6名前後の小集団で検討し、改善のためのアクションプランを立案(ステップ1)、実際の職場で取り組んでひと言日記をつけ(ステップ2)、記した日記をもとに看護師にメールを用いて相談する(ステップ3)という内容である。今年度は、昨年改良した本ケアプログラムを用いて介入し、その量的・質的な効果を検証した。 対象者は、某情報通信企業の新入社員57名(男性49名、女性8名)である。そのうち26名(46%)がプログラムの全過程に参加した。プログラムの効果は、自己記入式質問紙調査による量的な検討と、ひと言日記をデータとした質的分析の両側面で実施した。調査票は、Job Content Questionnaire、Maslach Burnout Inventoly-General Survey、General Coping Questionnaireから成る計54項目である。 量的な検討の結果、プログラム前後における職業性ストレス、ストレス反応(燃え尽き)、コーピングの各得点に有意な変化は認められなかった。質的な分析による対象者らの変容については、コーピング方略にポジティブな変化が認められた者が4割程度認められ、「認知」及び「行動」のどのレベルでの変化であったかなどの分析を行った。
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Research Products
(1 results)