2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21600001
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
河谷 正仁 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00177700)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮井 和政 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (60283933)
伊藤 登茂子 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50241675)
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Keywords | ノルアドレナリン / 脊髄 / 排尿中枢 |
Research Abstract |
脊髄・脳幹の排尿に関する中枢の神経核におけるα_1アドレナリン受容体の存在と効果について検討した。RT-PCR法により、中脳中心灰白質・橋排尿中枢・青斑核のいずれにおいてα_1A、α_1B、α_1D受容体サブタイプのmRNAが存在した。無麻酔拘束ラットの膀胱をカテーテルを用いて生理的食塩水で持続的灌流し引き起こした排尿反射に及ぼす影響を、腰部脊髄髄腔内および第三脳室に各種α_1アドレナリン受容体の拮抗薬を投与し検討した。第三脳室へのα_1A受容体サブタイプ拮抗薬(シロドシン)もα_1D受容体サブタイプ受容体拮抗薬(BMY7378)も薬物量依存的に排尿間隔を延長したが、最大排尿圧は変化させなかった。一方、腰部脊髄髄腔へのα_1A受容体サブタイプ拮抗薬の投与は薬物量依存的に排尿間隔を延長したが、α_1D受容体サブタイプ拮抗薬の投与は排尿間隔に影響を与えなかった。いずれの拮抗薬も最大排尿圧には影響を与えなかった。従って脳幹ではα_1A、α_1D受容体サブタイプのいずれもが排尿反射に寄与することが示された。さらに、脳幹から脊髄への下行性ノルアドレナリン性神経は、排尿反射の求心性機構にα_1A受容体サブタイプを介して作用していることが明らかとなった。
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Research Products
(7 results)