2010 Fiscal Year Annual Research Report
ナトリウムチャネルのE3領域をターゲットにしたペプチド系鎮痛剤の開発
Project/Area Number |
21600021
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
稲垣 英利 独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディカル研究部門, 主任研究員 (90344126)
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Keywords | ナトリウムチャネル / E3領域 / ペプチド系鎮痛剤 |
Research Abstract |
「ナトリウムチャネルのE3領域をターゲットにしたペプチド系鎮痛剤の開発」は、ナトリウムチャネル阻害ペプチドSKTXの誘導体ライブラリーを、哺乳類ナトリウムチャネル1.3(Na_v1.3)の3番目の細胞外領域(E3領域)への結合を指標としてスクリーニングし、Na_v1.3の活性を特異的に阻害するSKTXペプチド誘導体を開発することを目的とするものである。 本研究は、(1)ナトリウムチャネルE3領域の発現及び精製(2)SKTXの誘導体ライブラリーの作製(3)Na_v1.2及びNa_v1.3を発現するHEK293細胞の樹立(4)誘導体ライブラリーからのナトリウムチャネル結合ペプチドの選択(5)選択されたSKTXの誘導体の電気生理学的な方法による活性の検討、(6)実験動物を使用した生理活性の検討、以上の6段階に分けて行う。 平成22年度は、作製したSKTXの誘導体ライブラリーを用いて選択作業を行った。選択の結果得られたクローンの多くがストップコドンを含むものだったため、ペプチドのC末端側に6xHisが提示されるようにライブラリーを新たに作製するとともに、6xHisを持つ(ストップコドンを持たない)クローンのみを選択できるようなステップを加えたプロトコールに変更した。こうして選択した多数の誘導体ペプチドとDsRed(GFPの誘導体)の融合タンパク質を作製し、それぞれのクローンのナトリウムチャネル細胞外領域(E3領域)への結合の特異性、親和性を測定している。これらの作業と並行して、Na_v1.8の活性を測定するアッセイ系も構築した。
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