2009 Fiscal Year Annual Research Report
高磁場MRI/ESRによる生体内酸化還元マッピングのための新規プローブ開発
Project/Area Number |
21611011
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Research Institution | National Institute of Radiological Sciences |
Principal Investigator |
ZHIVKO Zhelev National Institute of Radiological Sciences, 分子イメージング研究センター, 主任技術員 (60511532)
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Keywords | MRI / 電子スピン共鳴 / nitroxide / neuroblastoma |
Research Abstract |
我々は、電解電量計、電子スピン共鳴スペクトル、およびT1強調MRIを使って、15種類の酸化還元反応を感受するnitroxideプローブを、その酸化還元ポテンシャル、親水・疎水性およびプロトンの縦緩和能について調べた。プローブ群は、親水性、やや親水性、疎水性からなる3つのグループに分けられた。4つのプローブがMRIを用いた動物実験における組織酸化還元活性のイメージングに適用するために選ばれた。次の動物が使用された:nude mice(Balb6 ; mean weight~25g)-healthy mice(control group)およびcancer-bearing mice(neuroblastoma)。移植後7~8日で腫瘍は2-3mmに成長した。担癌モデルは、neuroblastomaに加え、neuro2aに関しても検討された。MRIの撮像は、FLASHシーケンスによる非コヒーレンス型のT1強調画像を用い、7T MRIにてisoflurane麻酔下(1-1.5%,マスク)にて確実な頭部固定を行って撮像された。nitroxide probeは、MRIの連続撮像の最中に、尾静脈より投与され、25分間継続して撮像し、信号強度の経時的な変化を解析した。対照モデルの正常組織と担癌モデルの周辺の正常と考えられる組織との間で顕著な、信号減衰の差が見られた。本年度は、in vivoにおける最初の試験であり、今後、例数を増やし、統計的な記述を行う。
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