2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21652005
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
櫻井 義秀 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 教授 (50196135)
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Keywords | 限界<寺院・神社・教会> / 地域社会 / 過疎 / 浄土真宗大谷派 |
Research Abstract |
本研究では、現代日本の宗教と社会の変動を限界<寺院・神社・教会>という概念によって把握し、日本の地域社会における寺院・神社・教会の実態と社会的機能を動態的に捉えることをめざす。限界<寺院・神社・教会>とは、教師(住職、神官、牧師)や信徒の高齢化、及び担い手不足のために宗教団体の存続と活動が危機にさらされているような宗教施設に対して、申請者が新たに付けた概念である。 北海道における地域自治体の形成と人口動態の把握を行った。具体的には、北海道庁や各自治体所轄の各種統計資料にあたり、自治体ごとの人口増減表を作成した。これに、浄土真宗大谷派(東本願寺)北海道教区の教区ごとの寺院数・信徒数の資料を合わせて、限界<寺院>の出現と人口動態・地域社会の社会変動を関連させて把握した。 このような成果は下記の学会において報告している。 Sakurai Yoshihide, Hokkaido University, 'Management Crisis and Social Activities of Local Buddhist Temples in Japan,' Annual Meeting of American Academy of Religion, Palais des Congres de Montreal, November 8, 2009, Canada また、浄土真宗大谷派(東本願寺)北海道教区の教務所主催の過疎問題対策会議にも出席し、僧侶へのインタビュー等を実施し、この調査を継続することで教区からは了承を得ている。
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Research Products
(10 results)