2011 Fiscal Year Annual Research Report
美術とスポーツにおける身体観の相違についての理論的実践的研究
Project/Area Number |
21652014
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
児美川 佳代子 (小松 佳代子) 東京芸術大学, 美術学部, 准教授 (50292800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 康 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (00183377)
宮永 美知代 東京芸術大学, 美術学部, 助教 (70200194)
青柳 路子 東京芸術大学, 美術学部, 講師 (70466994)
生井 亮司 武蔵野大学, 教育学部, 講師 (20584808)
猪瀬 昌延 信州大学, 教育学部, 准教授 (40597340)
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Keywords | 美術教育 / 身体 / ラグビー / 感性教育 |
Research Abstract |
1.理論研究としては、これまでの研究成果発表を国際学会で発表すべく準備を進めた。5月に第7回World Congress of Science & Footballにおいて口頭発表を行った。また、美術とスポーツそれぞれの立場から身体について研究している二人の研究者を招いて研究会を行った。一人は元ラグビー日本代表選手の平尾剛氏である。氏による「ラグビーにおける身体知」についての講演を受けて議論した。チームスポーツにおける共身体など興味深い論点については下記報告書の生井論文で分析されている。もう一人は彫刻家・美術教育研究者の猪瀬昌延氏である。「彫塑制作における自己の開放から自己の理解へ」という発表を受けて議論した。猪瀬氏は共同研究者でもあり下記報告書に本報告の概要が掲載されている。 2.実践研究としては、スポーツ選手に対する美術プログラムを引き続き行うため、女子7人制ラグビー日本代表候補選手及びその指導者、またラグビー指導者講習会でも同じようなプログラムを実施した。日本代表候補選手は多様な年代が集まっているため、昨年度行った大学生という同一年齢を対象としたものと異なり、年齢によってものの見え方が違うことを描画によって確かめることができた。また指導者対象のプログラムでは、選手とは異なる目線で参加者がプログラムを見ていて、描画実践そのものよりも、描画の指導法とスポーツの指導法との共通点に関して議論を深めることができた。 3.今年度は最終年度ということもあり、これまでの理論研究・実践研究の成果を報告書としてまとめることが大きな課題であった。理論研究における研究会、美術プログラムの実践結果についての詳細をまとめるとともに、両研究に関わってきた研究者及び大学院生に論文や報告文を寄せてもらった。これまでの研究経過の報告と、計6本の報告論文によって構成された98頁に及ぶ報告書を2012年3月17日に完成させることができた。
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Research Products
(2 results)