2011 Fiscal Year Annual Research Report
大学までの一貫教育を展望した小学校英語教育における保護者の関わり度の国際比較研究
Project/Area Number |
21652057
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
森田 彰 早稲田大学, 商学学術院, 教授 (60210168)
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Keywords | 大学までの一貫教育 / 保護者 / 学習環境 / 小学校英語教育 / 関わり度 |
Research Abstract |
平成23(2011)年度は、前年度に『早稲田教育評論』早稲田大学教育総合研究所,第25巻第1号(2011年3月)に発表したアンケート項目を絞り込んだものと、更に小学校外国語活動の開始に対応したアンケート項目を追加し、2種類のアンケート用紙のバージョンを作成した。また、前年度の予定通り、総数50項目程度の客観(量的)アンケートを郡山市で行なおうとしたが、東日本大震災とその後の対策にともない、アンケート実施が困難となってしまった。そのため春季は、着手していたインタビューに用いる質的(主観)アンケート項目を策定することに力を注いだ。残念ながら秋季に至っても環境は好転せず、信頼性を確保できる規模の量的アンケートを実施することは不可能であると判断せざるを得なかった。このため、早稲田大学系属早稲田実業学校初等部と連携し、質的調査を行う方向に当面の計画転換を図り、2012年度春季にこれを行う予定である。 またこの間、主に杉本、原田、江連、熊木が国内の先行研究についてさらに調査を行なった。また、それぞれの研究員が外国語教育メディア学会、大学英語教育学会、日本実用英語学会等の学会に参加し、研究者と情報の交換を行った。海外については、昨年に引き続き森田が、2012年3月にイギリスに出張し、大英図書館、オクスフォード大学と同大教育学部の図書館、ケンブリッジ大学と同大教育学部図書館等を利用し研究を行なった。また、森田はイギリスにおける初等・中等教育での外国語教育に関しても2011年度同様Skype等を利用し、継続して調査・聞き取りを行なった。これには、ケンブリッジ滞在中の中畑繁教授(中央学院大学)の協力も得た。これら、海外で得た成果の一部は、2012年1月に東京大学駒場キャンパスで行った「KAL・TALK合同研究会」の招待講演でも発表した。
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