2010 Fiscal Year Annual Research Report
過疎集落の医療・保健福祉サービスと連動した効果的な災害救助・防災システムの研究
Project/Area Number |
21653052
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
北川 慶子 佐賀大学, 文化教育学部, 教授 (00128977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新地 浩一 佐賀大学, 医学部, 教授 (30404164)
宮本 英揮 佐賀大学, 農学部, 准教授 (10423584)
益満 孝一 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40296372)
高山 忠雄 鹿児島国際大学, 社会福祉学研究科, 教授 (20254568)
瀧 健治 佐賀大学, 名誉教授 (90103746)
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Keywords | 過疎集落(過疎地域) / 防災・減災 / 保健・医療・福祉サービス / DMAT研修 / 生活復興 / 災害時要援護者 / 福祉専門職 |
Research Abstract |
本研究は、過疎地域の防災・減災を図るために、その担い手が人口の過疎化により少ない地域における高齢者への医療・保健福祉サービスの担い手に着目し、その専門職が過疎地域の防災・減災に寄与できる方法を探る先駆的な研究である。福祉専門職が、災害時には緊急援助の一員となれば、被災者のニーズに最適の被災者中心の災害救助となり、日常の防災意識も喚起できる。本研究を、防災対策が手薄な過疎地域の災害予防(Pre-need)、災害応急対策(At need)、災害復旧・復興対策(After care)を医療・保健福祉サービス(Pre-needの担い手)が、災害時救援チームの一員として、被災者支援(At need)、生活復旧支援も継続する(After care)が連動したPAP支援システムを構築することをめざすものである。本年度は、(1)過疎集落における災害史の基礎的文献調査を引き続き行いながら、前年度に実施した調査の結果に基づき被災地・過疎集落における高齢者へのインタビュー調査を実施し、分析した。(2)過疎集落の高齢者を対象とする医療・保健福祉サービスに対する意識、被災経験と防災に関する意識と備えについてのアンケート調査の内容を検討した。(3)前年に引き続き、DMAT研修を実施し、災害救助者の安全性と被災者救助の課題についてに検討する。また併せ、福祉専門職が災害救助組織の一員としてできる役割の明確化、救助困難者とそれによって派生する生活危機と課題、被災による生活の変化と生活復帰・生活適応への支援の質的研究を行った。(4)佐賀県のみならず、過疎・准過疎地域における保健福祉サービスの実態を捉え、GISによるり地域の防災上の危険性と、介護保険施設の安全性・危険性の分析を行った。(5)平成22年度の研究成果を、日本保健福祉学会、アメリカ高齢者教育学会、韓国ヘルスプロモーション学会、韓国老人福祉館全国大会で研究報告を行った。
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Research Products
(7 results)