2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659076
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
清水 重臣 Tokyo Medical and Dental University, 難治疾患研究所, 教授 (70271020)
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Keywords | アポトーシス / ミトコンドリア / カスペース / Smac / 蛋白質スプライシング |
Research Abstract |
アポトーシスは生理学的,病理学的に極めて重要な役割を担っているが、生体内において、アポトーシスがいつ、どのような臓器で、どのような生理機能に関わっているかに関しては、充分には解明されていない。本研究では、このような課題を克服する為に、アポトーシスをモニターできるマウスを作製し、生体内におけるアポトーシスを捕捉することを目的として研究を行った。 (1)アポトーシスを時空間的にダイナミックに定量評価できるマウスを作製した。 多くのアポトーシスは、(1)ミトコンドリアの膜透過性亢進の後に、(2)カスペースの活性化を介して実行される。そこで、(1)ミトコンドリアの膜透過性亢進をモニターできるマウス(ミトコンドリアの膜間腔局在蛋白質SmacにGFPを付加したGFP-Smac過剰発現マウス)を作製した。一方、(2)カスペースの活性化をモニターできるマウス(蛋白質スプライシング法を応用し、カスペース3の活性化に伴ってルシフェラーゼ発光をするように工夫したマウス)に関しては、目的の遺伝子をゲノムに組み込む事は成功したものの、発現量が弱く、実際の測定が難しい事が判明した。そこで、発現プロモーターを変えて、再度作製を行なう予定である。 (2)ミトコンドリアの膜透過性亢進をモニターできるマウスを用いて、胎生の各時期でのアポトーシス発生場所を検討したところ、胸腺や足ひれにおいてその活性化が観察された。さらに、個体にストレスを加えた場合の反応に関して、今後検討を行う予定である。
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Research Products
(7 results)