2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659505
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Research Institution | Kyoto Municipal Junior College of Nursing |
Principal Investigator |
山田 豊子 Kyoto Municipal Junior College of Nursing, 看護科, 教授 (40321054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥津 文子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (10314270)
今西 誠子 京都市立看護短期大学, 看護科, 准教授 (50321055)
田村 葉子 京都市立看護短期大学, 看護科, 助教 (40518966)
江頭 典江 京都市立看護短期大学, 看護科, 助教 (70547463)
黒木 美智子 京都市立看護短期大学, 看護科, 助手 (10461956)
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Keywords | 看護学 / 臨床 |
Research Abstract |
研究目的:臥床状態にある患者の洗髪実施における問題点、工夫している点などの実態を明らかにする。 方法:(1)臥床状態にある患者の洗髪実施を行っている京都市立病院の看護師10名に対し面接聞き取り調査を行い、その内容をもとに自記式質問紙を作成した。(2)無作為に抽出した10人の看護師にプレテストを行い、質問紙を修正した。(3)全国47の都道府県を対象に、一府県あたり400床以上の病院を無作為で4箇所選出し、一病院あたり10名分のアンケート合計1800名分のアンケートを依頼した。結果:全国45都道府県から合計813名の回答を得た。臥床した患者に使用している洗髪用具として、使用している用具は(複数回答)洗髪車43.3%ケリーパード30.8%、吸水シート15.1%、その他60.9%でその他の内訳の最も多かったのはオムツ78.2%であった。なぜその用具を使用するかの回答は、どの用具を使用する理由も患者の(身体環境)条件がもっとも多かった。洗髪用具のニードとしては新たに開発をしてほしいとの回答が82.2%であった。現状での工夫といった点では、手早く疲れさせない体位の工夫や、保温に留意していること。疲れさせない体位の工夫では多くかかれてあったのは頚部の角度を変えられない患者の方、頭を持ち上げることが禁忌な場合などでは、オムツや、吸水シートを使って洗髪をしているという報告が多くあった。しかしコストが余分にかかること。オムツを使用していることは患者の私物を使用していること。オムツといった製品の生活上の品位が低いものを頭に使用するといった行為は患者の家族の方から瑣末に扱われている印象を、もたれ抗議をされたという報告もある。一方看護師は道具としてのオムツは吸水量がシートと比較すると多い。一人でできるということ。患者に無理な体位を取らせなくてすむといった意見が書かれていた。 この調査により、ICUやCCU、脊椎の手術といった体位の制限のある患者や医療機器の多く装着した患者が、安全に安楽に洗髪を受けるのに適切な器械や用具が必要とされ,おむつが代用されていることを認識した。
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