2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21659515
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Research Institution | Japanese Red Cross Hokkaido college of Nursing |
Principal Investigator |
林 佳子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 講師 (50455630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中澤 貴代 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (50360954)
荻田 珠江 北海道大学, 保健科学研究院, 助教 (40506242)
伊藤 幸子 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (50301990)
山内 まゆみ 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (00322917)
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Keywords | 妊婦健康教育プログラム / 出産準備行動 / セルフケア / 施設外分娩 / 危機管理 |
Research Abstract |
本研究は、分娩施設への到着前に分娩が切迫する危機的な状況に遭遇した場合、産婦とその家族が対処するための知識と方法を身につける妊婦教育プログラムを開発することを目的とする。 平成22年度は、平成21年度に行った基礎調査の結果を分析し、居住地に分娩施設のない妊婦が分娩に向けて行っている準備について明らかにした。また、北海道内の助産師が、妊婦に対して施設への移動途中に分娩が急速に進行した場合の対処法について出産準備教育をしているか、また教育をしている場合はその内容について分析をした。その結果、わずかな助産師ではあるが、分娩第2期に産婦と家族が対処する方法について具体的な保健指導を行っていたことが明らかになった。それらの分析をする過程で、居住する地域に分娩施設がない市町村を研究フィールドとして特定し、今後の研究を進める必要があると結論づけた。そこで、平成22年度は研究フィールドの開拓を行い、協力について承諾が得られた地域と個人に関する予備調査を行った。具体的には地域の母子保健と周産期医療の現状について資料からデータ収集をした。また、平成23年2月から、フィールド地域の妊婦、病院で妊婦健診に関与している看護師、地域の母子保健を担当する保健師を対象に、それぞれが居住する地域から移動して出産する場合に課題と考えていることについて明らかにするため、インタビュー調査を開始した。 平成23年度は、データの分析を行い、妊婦向けの健康教育の方法と内容の検討をし、健康教育プログラムに盛り込まれる要素を明らかにする予定である。
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